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プリンス幼稚園 教育方針

ご家庭との密接な連携により相互に育ちあう関係性と環境作り

教育方針

人間が真に自由に生きるということはどういうことをいうのでしょうか。欲求段階説で有名なアブラハム・マズローは、「本分(duty)」とは、義務や強制ではなく、「状況があなたに課すことを与えること、そして自由に与えること」を意味し、続けて本分と義務の違いについて次のように語っています。

「あなたの子どもがおなかをすかせていれば、あなたは子どもに食べものを与えるだろう。しかし、愛情を感じてそうするのと、あなたの後継者としての子どもに対する責任を感じてそうするのでは本分と義務の大きな違いがある。」

愛情と義務

核家族化、地域社会の消滅など、各家庭が孤立していくなかで、子どもに気持ちが伝わらない、子どもの気持ちが分からない、子どもとどう接したらよいかわからないなど、子どものとの関係に悩む保護者が増えているといわれています。マズローのいうように、私たち大人の愛情・共感は本分に基づくべきものであるとしたら、義務から導き出したり、見返りを求めて与えたりしていては子どもには伝わりません。また、子どもが自然であるならば、愛情を与えた結果は人智の及ぶものではないはずです。

大人自身の成長

「親はなくとも子は育つ」かもしれませんが、ともに育つ隣人の存在なしには人間が成長してゆけないことは、社会とその人間関係から隔離されて育った人の例を見れば明らかです。大人が子どもを付属としてではなく、時を違えてともに生き、ともに成長するひとであることを認め、子どもを支配するのではなく、心からの愛情と共感をもってともに育つこと。そのためは、まず私たち大人が自分自身の成長を大切に育むことです。

プリンス幼稚園では徒歩通園を原則として、毎日の登降園の際にお互いの表情の見える連携した保育を基本に、園において、保護者が子どもについて考えたり、同じ悩みを聴きあったりする場を設け、「子どもも大人もともに育つ」幼稚園を目指しています。