プリンス幼稚園ロゴ

プリンス幼稚園 教育方針

幼児期の発達過程に即した経験重視の豊かな遊びと学び

教育方針

私たちの社会は、経済的な繁栄を目指して発展してきました。自然が破壊される一方で、機能や効率を優先する都市生活は、人の働き方や生活スタイルの多様化させ、家族の存在意義を大きく変容させています。同じように、子どもの育ち取り巻く環境も大きく変化しています。地域で体を使って遊ぶ機会と場所が減り、テレビやインターネット、ゲーム等の情報メディアは子どもの遊びを根本から変質させています。

教育においても、子どもの「育ち」や「学び」のどこかに要領や効率を求める考えが入り込み、「子どもに深い愛情をもって接し、教育に多くの投資を行いさえすれば、子どもは能力を身につける。」と、愛情や教育の中身を問おうとしなかったり、逆に「育て方を間違えれば大変なことになる。」「子どもは管理しなければ駄目になる。」と中身のはっきりしない漠然とした不安を抱えたりする、いわば「ああすればこうなる」式に人間の成長を捉える考えが拡大しているように感じられます

自然人としての人

しかし、子どもや子ども時代とは人間の産品や観念の所産ではなく、今も昔も変らずに自然人としての人、すなわち自然の一部として存在してきたはずです。自然が相手であれば、仕組みを全て理解することは不可能です。また、その対応は少しずつ相手の様子を見ながら、毎日手入れしていくほかにないと思われます。農業をはじめとして自然を相手に仕事をしていた昔の人々は、そのことを文字どおり自然に理解し、子どもに対しても同じように接していたのではないでしょうか。

子どもの「いま」を見つめる

プリンス幼稚園では子どもの「いま」を見つめ、『人が成長するということは、どういうことなのだろうか』、『子どもに対して自分に出来ることはないだろうか、また、出来ないこととは何なのか。』ということを、一人ひとりが考える良い機会にすべく、子どもたちの「あした」に活かすことを目的とし、小規模な幼稚園ならではの交流と、子どもと子どもを取り巻く環境へ働きかける取り組みを行いつづけています。